『藤原正彦の代表的日本人』
新発見は鷹山公の師・細井平洲の講義に吉田松陰の講義との共通点があったことです。
四書五経など書物そのものでなく、それを現実の問題にどう応用するかについて語った、自分自身の意見も語った、という点です。
実は、私が135回やってきた「法律セミナー・法科村塾」でもそれを心がけていました。ただの法律理論だけでなく、法律の是非や実務での論点をよく話していました。実は吉田松陰の講義を参考にしていました。
そして、旧臣たちのクーデター未遂に対して下した「切腹」等の厳しい仕置き。旧臣たちは、鷹山公が黒田如水・長政親子の血を引いている武士であることを忘れていたのかも、と思いました。
藤原正彦氏曰く、ふと鷹山とは「涙の人」だと思った。「涙」が鷹山に理と情、決断力と忍耐力、そして胆力を与えたのだと思った。「涙」の強さを思った。
〜グッとくる文章です。
