プロフィール

丸田幸一(まるた こういち) 1962年生まれ

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2024年05月03日

「人権ってなに?」

今日は憲法記念日
7年前に私が情報誌Gariyaの連載法律コラムに書いた文章を載せてみます。
「人権ってなに?」
Q 「丸田さん、人権っていったいなんだと思いますか?」
A そうですね、私もときどき考えることがあります。人権ってなんなんだ?と。
  そこで今日は、法律理論ではなく普通の言葉で語ってみたいと思います。まず、私なりの結論から言うと、「自分は人より偉い」と思わないこと、人を見下さないこと、です。
 人を見下した瞬間に、その人には「真の人権感覚」はないんだと思います。
  人類82億人の一人一人が、さまざまな能力を持って生まれてきます。その後、それぞれの環境で育っていきます。その結果、ホームレスになる人もいれば国家元首になる人もいるわけです。だけどみんな生まれてきたその瞬間は、おぎゃー、おぎゃーと泣きながら生まれてきたわけです。家庭環境や社会環境や生まれ持った能力によって、本人の責任によらないところで、一人一人の人生が決まっていくのです。
  そんな不可抗力とも言えるそれぞれのその瞬間の人生だけを見て、馬鹿にしたり、逆におべんちゃらを言ったりするのは、みっともないと思います。まさに人権感覚のなさを露呈していると言わざるを得ません。
  肩書、収入、資産、学歴などなどで、その人のすべてだと思ってしまう。そういうもので自分の接し方を変えてしまう。そういう人には、是非「日本国憲法」の人権規定の条文を繰り返し読んでいただきたいです。憲法や民法の条文は、読めば読むほど味が出ます。まるでするめのようです。何百回読んでも読むたびに新しい感覚が芽生えてきます。
  ただし、脳みそに憶えさせているだけの「人権感覚」と、さまざまな人生経験によってその肉体の血肉となっている「人権感覚」とは、まるで違います。
  「人権」って、勉強して頭で憶えるものではなく、様々な経験をして体で憶えるものなんだと思います。
  悲しい思い、辛い思い、苦しい思いを沢山経験することで「人権感覚」が培われていくんだと思います。自分自身でそんな経験が少ないなあ、と思ったら「人権感覚」に乏しいと思ってもいいのではないでしょうか。人の痛みがわかる人間になれていない、ような気がします。
  私は民間企業で営業マンだったころ、訪問先でカバンを放り投げられたり、土下座をしたり、毎日のように怒鳴られたり、監禁されたり、夜12時回ってから飛び込み営業をしたりしながら、まさに地べたを這いつくばって生きてきました。
  そんな中から理論や理屈じゃない「人権感覚」を磨くことができたと思っています。そんな経験がなかったら、ただの知識としての「人権」しか知らなかったと思います。
  なんか、支離滅裂な文章になりましたが、私が言いたいことはわかっていただけたのではないでしょうか。私達は一人残らず『82億分の1人』でしかないちっぽけな人間なんです。「人権感覚」乏しく人を見下すのはやめましょう。謙虚に、謙虚に、ね。
posted by maruta at 17:31| Comment(0) | 日記