プロフィール

丸田幸一(まるた こういち) 1962年生まれ

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2022年12月23日

経営学 気ままにエッセイ 63「少子化の最高最大の原因は奨学金、つまり大学の学費ではないのか」

経営学 気ままにエッセイ 63
「少子化の最高最大の原因は奨学金、つまり大学の学費ではないのか」
 私は、10年以上前からそう思っています。
 40年前、私の学生時代、確か私大文系の学費が年間50万円くらい、お金がなかった両親からの仕送りは月5万円、アルバイトで月5万円そして奨学金が月2万7千円(4年合計129万6千円)という状況でした。
 当時の大卒初任給が16万円、現在の大卒初任給も20万円位ですね。25%増です。
 一方、大学の学費は今、私大文系の学費が年間100万円、100%増の2倍です。これってぼったくりじゃないのか!?今だったら、私は大学には行けてません。大学の学費には、公共料金のような国の規制はないのか!?
 そして、私は就職して16年間、毎年12月に8万1千円づつ奨学金を返済してきました。40年前の学生でも16年間奨学金の返済に追われたのです。
 大学生の二人に一人が借りている奨学金。2021年度末現在で奨学金を借りている人は約140万人、奨学金を返還している人は約464万人、うち延滞している人は約29万人。約3割が返還延滞経験あり。自己破産の検討経験約1割。自己破産した人約1%。ちなみに2021年の出生数が約81万人。
 奨学金の返済を理由に、「出産・結婚を諦めた。」「結婚を考えている相手に打ち明けられない。」「転職を諦めた。」「子供の学費が心配。」など、多くの人々がその返済に悩み苦しんでいる。
 また、多くの家庭で「何人大学に行かせられるか。」で家族計画を決めていることから、大学の学費が出生率の最高最大の原因になっている。そして将来、少子化が大学の倒産の原因になる。大学が自分で自分の首を絞めることになる。
 最後に、国の予算に占める教育予算の割合が他の先進国の10分の1と言われている政治。税金を増やし借金を増やし人殺しの道具をどんなに増やしても、人が増えなければ国は守れません。50年後に6000万人、100年後に3000万人と予想される日本の人口。防衛費より教育予算の方が先でしょ!アメリカのように奨学金返済を帳消しにする、奨学金の全てを給付型にし勉強しない大学生は退学させる。そんな政策をする政治家はいないのか。
posted by maruta at 16:20| Comment(0) | 日記