プロフィール

丸田幸一(まるた こういち) 1962年3月24日生まれ

事務所名:SOCIAL総合司法書士事務所
住所:〒810-0073 福岡市中央区舞鶴3丁目2番31号 舞鶴栄光ビル401号
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2021年06月21日

気ままにエッセイ 39 「保身」と「利他の心」

気ままにエッセイ 39
「保身」と「利他の心」
あの吉田松陰といえども当初は「毛利の殿」が至上の存在だったのではないだろうか、そして「幕府」を知り、「帝」が鎮座し、アメリカの大統領制を知り、不平等条約に怒り心頭に発し、行きついた先が「草莽崛起(そうもうくっき)」だった。
「草莽崛起」とは、名も無き人たちでも、立ち上がれば社会を変える力になるという思想である。それを顕在化した一つが高杉晋作の「奇兵隊」である。
幕末史を学ぶとき、失うものを「持つ者」と「持たざる者」の違いを感じる。結果的には、失うものを持たなかった「草莽の志士」たちの命の上に、日本は夜明けを迎えることになる。明治維新は、無血革命ではない。
確かに、幕府や会津の側にも優秀な人物があまたいたのは間違いない。しかし、その地位をなくすような改革はできなかったし、全国300弱の諸藩の藩主たちも、名君でさえ幕末の主役には誰もならなかった。やはり失うものを持っている者に改革はできないということか。
そして「草莽の志士」たちの魂は「利他の心」だった。日本を絶対に列強の植民地にしてはいけない。その一心で行動した結果、あまたの志士が自害し、戦死し、暗殺された。しかし、その結果、日本は夜明けを迎えた。
もし「持つ者」の保身が勝利していたら、結果的には不平等条約どころか植民地になっていたかもしれない、と思うのは私だけだろうか。
いつの時代も国を支えるのは「持たざる者」の「利他の心」なのかもしれない。
posted by maruta at 20:22| Comment(0) | 日記